LIG Bridgeとは?既存CMSと電子ポスターをつなぐコンテンツ連携サービス

LIG Bridge ― 既存CMSと電子ポスターネットワークをシームレスにつなぐ
いま使っている広告管理システムを、そのまま次世代の電子ポスターへ。
駅のポスター広告をデジタル化する際、課題になるのはディスプレイの設置だけではありません。
「現在使用している広告管理システムと連携できるのか?」
「これまでの入稿・配信スケジュール管理は、そのまま使えるのか?」
「駅ごとに異なる広告を、どのように管理・更新するのか?」
鉄道事業者や広告事業者にとって、これらは新しい広告媒体の導入を検討するうえで重要なポイントです。
ディサイン株式会社が開発を進める LIG Bridge(リグ・ブリッジ) は、こうした課題に応えるためのコンテンツ連携サービスです。
既存のCMS(コンテンツ管理システム)と、カラー電子ペーパーを採用した電子ポスター「LIG」をつなぎ、現在の広告運用を活かしながら、新しいメディアネットワークへの移行を支援します。
1. ポスターのデジタル化は、CMSの刷新を意味するのか?
鉄道広告の運用では、広告枠の管理、コンテンツの入稿、掲載期間の設定、広告の差し替えなど、さまざまな業務が行われています。
多くの事業者では、こうした業務を効率的に運用するために、独自のCMSや広告配信管理システムを導入しています。
一方、紙ポスターをデジタルサイネージへ置き換える場合、新たなディスプレイの管理機能や配信システムが必要になることがあります。
すでにCMSが存在しているにもかかわらず、新しい表示媒体のために別の管理画面を使い、コンテンツや配信スケジュールを二重に登録するようでは、かえって業務負担が増えてしまいます。
本来、広告媒体のデジタル化で目指すべきなのは、システムを増やすことではなく、現在の運用を活かしながら、広告を届ける仕組みを進化させることではないでしょうか。
2. LIG Bridgeとは? 既存CMSとLIGをつなぐ新しい仕組み
LIG Bridgeは、既存CMSで管理されている広告コンテンツや掲載スケジュールを、LIGの配信プラットフォーム「BusolaCast(バソラキャスト)」へ連携するためのサービスです。
BusolaCastは一般的な液晶だけではなく、ディサインが開発してきた電子ペーパー向けのコンテンツ管理・画像処理・配信技術を基盤としています。
LIG Bridgeでは、この仕組みを活用し、異なるCMS間のデータ形式や管理方法の違いを吸収します。
基本的な考え方はシンプルです。
既存CMSで広告を管理し、LIG Bridgeがその情報を受け取り、BusolaCastを通じてLIGへ届ける。
例えば、鉄道事業者が現在使用しているCMSから、対象広告の画像データ、掲載開始・終了日時、表示場所などの情報を取得します。
LIG Bridgeは、これらの情報をLIG向けの共通データ形式へ変換し、BusolaCastへ引き渡します。
BusolaCastでは、指定されたLIG端末への配信を管理し、電子ペーパーに適した表示データを準備します。
これにより、利用者は既存CMSを中心とした業務を維持しながら、LIGという新しい表示媒体を追加できるようになります。
3. コンテンツはどのようにLIGへ届くのか?

LIG Bridgeを利用したコンテンツ配信は、以下のような流れを想定しています。
STEP 1|既存CMSで広告を登録
広告担当者は、これまでどおり既存CMSで広告コンテンツを管理します。
広告画像、掲載開始・終了日時、対象となる広告面など、既存の管理情報を利用します。
STEP 2|LIG Bridgeがコンテンツ情報を取得
LIG Bridgeは、CMSが提供するAPIやデータ連携機能などを利用して、配信に必要な情報を取得します。
CMSごとのデータ構造の違いを吸収し、LIGへの配信に必要な共通フォーマットへ変換します。
STEP 3|BusolaCastで電子ペーパー向けに最適化
一般的な広告画像と電子ペーパーでは、色の表現方法や解像度などが異なります。
そのため、LIGでは元画像をそのまま送信するのではなく、電子ペーパーの表示特性に合わせた画像変換処理を行います。
カラー変換やディザリングなどの技術を活用し、元の広告デザインをできる限り再現できる表示データを生成する仕組みを開発しています。
STEP 4|LIGメディアネットワークへ配信
準備されたコンテンツはBusolaCastで管理され、対象となるLIG端末へ配信されます。
LIGは独自の低消費電力ネットワーク技術を活用し、クラウドから配信されたコンテンツを取得して画面を更新します。LIGは更新後、電力を使わずに画像を保持できるため、広告を表示し続けるための常時給電を必要としません。
こうした仕組みによって、広告担当者が駅へ足を運ばなくても、ネットワーク経由でコンテンツを変更する運用を目指しています。

4. LIG Bridgeがもたらす3つのメリット
① 既存CMSへの投資を活かせる
長年運用してきたCMSや業務フローを全面的に置き換えることなく、LIGへのコンテンツ配信機能を追加できます。
もちろん、既存CMSとの接続にはデータ連携方式の確認や必要なインターフェースの整備が求められます。
それでも、新しい表示媒体を導入するためだけに広告管理システム全体を再構築する必要性を抑えられることは、大きな利点です。
② 広告コンテンツの二重管理を減らせる
LIG用に別のCMSへログインし、同じ広告画像や掲載スケジュールを再登録する運用は、管理業務を複雑にします。
LIG Bridgeは、既存CMSに登録された情報をLIG向けの配信へ引き継ぐことで、こうした二重管理を削減することを目指します。
広告担当者にとっては、従来の管理方法を大きく変えずに、紙ポスターからネットワーク型電子ポスターへの移行を進められることになります。
③ 複数の駅・広告面へ展開しやすい
LIG Bridgeでは、既存CMSの広告面情報とLIG端末を対応づけて管理することで、指定した場所へ広告を配信する仕組みを構築します。
例えば、ある駅の5面から実証を始め、運用を確認しながら対象駅や広告面を増やしていくことが考えられます。
重要なのは、設置台数が増えるたびに配信管理の仕組みを作り直すのではなく、共通の連携基盤を利用できるようにすることです。
5. LIG Bridgeと一般的なデジタルサイネージCMSの違い
一般的なデジタルサイネージCMSは、コンテンツの登録、再生スケジュールの管理、動画や静止画の配信などを主な役割としています。
一方、LIG Bridgeは、それらの機能を置き換える新しいCMSではありません。
既存のCMSと、LIG専用のコンテンツ配信ネットワークをつなぐことが主な役割です。
また、動画を連続再生するLCDやLEDディスプレイとは異なり、LIGは静止画像の表示に適したカラー電子ペーパーであり、設置場所からの電源供給を得ずに自立運用しています。
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そのため、既存CMSの広告素材を電子ペーパー向けに変換し、かつ自立運用に必要な発電や消費電力の監視を行い安定的に運用する仕組みが必要です。
LIG BridgeとBusolaCastは、この異なる技術領域をつなぐ役割を担います。
つまり、LIGは従来のデジタルサイネージをすべて置き換えるものではありません。
動画や動きのある広告にはLCDやLEDが適し、電源がない場所や静止画を長時間表示する広告には、LIGのような電子ペーパーが新たな選択肢となります。
それぞれの媒体を適材適所で活用することで、広告ネットワーク全体の可能性を広げていきます。
6. 小規模PoCから始める、既存CMSとの連携検証
ディサインでは、2027年1月からの駅環境におけるLIGのPoC(概念実証)に向けて準備を進めています。
このPoCでは、LIGの表示品質や発電・消費電力の検証だけでなく、実際の広告運用に合わせたコンテンツ配信も重要な検証テーマとなります。
具体的には、既存CMSとのデータ連携、広告面とLIG端末の対応づけ、掲載期間に基づく配信、画像変換、端末への配信・画面更新などを確認します。
LIG Bridgeを介した既存CMSとの連携方式は、参加事業者が利用しているシステムの構成やデータ取得方法を確認しながら設計します。
まずは小規模な導入環境で配信フローを検証し、将来的な複数駅・複数拠点への展開に必要な機能や運用条件を明らかにしていく計画です。
7. 新しいメディアのために、既存システムを捨てる必要はない
紙ポスターから電子ポスターへの移行は、単に紙をディスプレイへ置き換えるだけの取り組みではありません。
印刷、配送、貼替作業を必要としていた従来の運用を、ネットワークを利用したコンテンツ更新へ進化させることでもあります。
しかし、そのために現在の広告管理システムまで刷新する必要があるとすれば、導入のハードルは高くなってしまいます。
LIG Bridgeが目指しているのは、こうしたハードルを下げることです。
広告を管理する仕組みはそのままに、広告を届けるメディアだけを進化させる。
既存CMSとLIGをつなぐことで、鉄道広告や公共空間の情報表示に、新しい選択肢を提供していきます。
LIG PoC・既存CMS連携のご相談
ディサイン株式会社では、LIGの導入や既存CMSとの連携に関心をお持ちの鉄道事業者、広告事業者の皆さまからのご相談を受け付けています。
現在ご利用中のCMSの概要やコンテンツ配信方式を確認し、LIG Bridgeによる連携方法やPoCでの検証内容をご相談いただけます。